【書評】Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築

インフラエンジニアとして、AWSくらいちゃんと触れるようになっておこうかなあと思って手に取った一冊。

結果として、とりあえずAWSで簡単な環境を作って動かしてみるという目的にぴったりな一冊でした。

向いている人

  • インフラの知識が少ないフロントエンジニアでAWSを触ってみたい人
  • オンプレミスでの経験があるインフラエンジニアでこれからAWSに取り組もうとしている人

書かれていること

AWSにおける基本的な機能である、VPC、サブネット、ルートテーブル、EC2、NATなどの知識が一通り学べます。

流れとしては、VPC内にパブリック用サブネットとプライベート用サブネット作成し、それぞれにWEBサーバとDBサーバのノードを構築。

WEBサーバにApache、DBサーバにはMySQLをインストールして、最終的にはWordpressの環境を構築してインターネットに公開するまでが行えます。

ハンズオン形式になっていて、作業自体は半日もあれば終わってしまうと思います。

所々に、TCP/IPやDNSといったインフラ周りの説明も盛り込まれていますが、インフラの知識が少ないフロントエンジニア向けの内容なので、既にわかっているというインフラエンジニアの方であれば読み飛ばして問題無いと思います。

全体通してAWSの無料枠で試せる内容になっているので、まさに初めてAWSを触ってみるといった人にお勧めできる本です。

書かれていないこと

実際にシステムを運用する上で必要になるパフォーマンスや構成の考え方、ELB、Route53、VPNなどの話は書かれていません。

なので、実践でAWSを活用するためには本書で得た知識を元に追加で勉強が必要になると思います。

まとめ

個人的にはとりあえずAWS触ってみたい、という目的には非常にあった本だったと思います。

また、本書の内容とは直接関係ないですが、クラウドになることで、これまでのようにサーバ、ネットワークなど個々の専門家といった区切りでは無く、インフラ全体の知識が求められるようになると感じました。

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